再会
- デイサービスふる里
- 7月3日
- 読了時間: 2分
2015年3月から6年間ふる里に毎日通い続けて下さった大好きなK様が、3年9カ月振りにお嬢様そしてお孫様とふる里にいらして下さいました。
K様はとても女性らしい方で、いつもご自分の姿を鏡でご覧になられ背中が曲がらないよう意識し背筋をピーンと張られていらっしゃいました。
また扉を閉める際は音がたたないよう静かに閉め、食事後は必ず紅を差し直し髪は御髪で整えていらっしゃいました。
小さい頃から病弱であった為に、「なにくそ負けるものか!」と、どんな困難も乗り越えてこられました。
この3年9ヵ月もの間もずっと病と闘い続けてこられましたが、今回だけは乗り越える事が難しく最後の挨拶にいらして下さいました。
お声掛けすると、眩しくてつぶられた目をパッと開かれしっかりと私たちを見つめて下さいました。
「おばあちゃん、大好きなふる里さんだよ。わかる?」とお孫様がお話し掛けして下さると、そのお顔から笑みがこぼれました。
身体は梗塞で動かなくなられても、ずっと忘れずにいて下さったこと。
本当にうれしく思いました。
今でもその後ご家族様よりご寄付いただいた衣類を見るたびに、在りし日のK様が思い出され、涙が込み上げてきます。
大切なことをたくさん教えていただいたK様に心から感謝いたします。
ありがとうございました。
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